辻政嗣よりメッセージ

 2020年に広まってしまった新型コロナウイルスによって、この世界は沢山のものを失いました。経済はもちろん、友人たちとの時間、スポーツや観劇なども、全てが規制を受けながら生活しています。年は明けて2021年になりましたが、未だに僕らの日常の生活スタイルは戻ってきていません。

 の中で僕は多くの人たちの前で「歌う」という機会の多くを失ってしまいました。国を跨ぎ、毎日歌って来た日々が変わってしまい、とてもつらいと感じています。しかし、前回の帰国の折、歌を失ったのは僕だけではないことを、この「大村市」で、「友人」の話で知りました。

 服部くんと二人で、「中学校時代の恩師」のもとに走り、現況をより深く教えていただきました。

 子供たちが歌えない。僕にとってそれはとても大きな衝撃でした。

 故ならば、中学時代の「音楽や歌」こそが僕のその後の人生の礎となったからです。僕がもし中学生の時に、音楽や歌うことを奪われていたならば、僕の人生は大きく変わっていたことでしょう。

 麗事に聞こえるかもしれないけど、だから僕は子供たちから歌を奪いたくなかったんです。その思いに共感してくれた服部くんと二人で、この校歌プロジェクトを立ち上げました。

  はこの「歌、音楽、中学時代の恩師、友人、大村市」というキーワードを胸に世界を飛び回ってきました。だから、ここが少しでも傷ついていることが許せなく感じてしまったんだと思います。

 し2021年にみんなで校歌が歌えなくても、聞くことはできるように。楽しむことができるように。少しでも学びにつながったら。

 まずは「僕の歌う母校の校歌」を皆さまにお届け致しましたが、いつか「みなさんの歌う母校の校歌」を僕にも聞かせて下さい。

 

一緒に歌える日が一日も早く来ますように。

 

する大村市の皆様へ。

2021年1月26日  ドイツ・ベルリン在住 

声楽家/辻 政嗣 


School Songs!

 

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